西浦和クリニックプラザ歯科ブログ blog

予防診療は保険診療で受けられるのか?

今回のテーマは“予防診療は保険診療で受けられるのか?”です。

どうして歯科には、自費診療と保険診療があるのでしょうか。
なんとなく知ってる、という人はいると思いますが、ハッキリ分かる人は少ないかと思います。
まずはここから説明させて下さい💡

🔍自費診療とは🔎
「保険外の診療」のことで、「自由診療」などとも呼ばれます。

厚生労働省が承認していない治療法・または、承認していない薬や材料を使用しているといった理由により、健康保険が適用にならない診療の総称になります。

では、なぜ自費診療というものがあるのでしょうか?
新しい材料や治療法などを国が認可するのに、正確な効果や問題・副作用などのリスクを正確に確認しなくてはならないため、非常に時間がかかります。このため、先進的な医療技術で認可が追い付いていなかったり、海外では当たり前に行われていて、効果が認められているにもかかわらず、日本での認可が無く、やむを得ず保険外診療という扱いで取り扱うというケースがあります。

自費診療はこのような特徴から、高度で質の高いサービスが提供されていることが多く、費用の面を気にせず自身の健康のためにあらゆる手を尽くしたいといった方には適しています。

🔍保険診療とは🔎

一般的な診療で、歯科医院をはじめ各医療保険で保険証を提出して受ける診療のことです。

保険制度によって定められた範囲内で、全国どこの医院を受診しても同じ金額で同じ診療を受けることができます。支払いに関しては患者さん各人が加入している保険から、一定の負担額を支払うという仕組みになっているため、経済的負担が少なく病気の治療を受けることができます。

ちなみに、保険診療は1961年に施行された国民皆保険制度により、「全ての日本国民が貧富の差なく平等に受けられるように」という趣旨によって定められています。非常に恩恵の大きい制度ではありますが、保険が適用できる診断内容には範囲が定められており、診断内容や使用する薬などが決められています。

そのため、ある一定の診療しか受けることができないため、必ずしも最良の診療とはいえません。

また、保険診療はあくまで「病気に対しての最低限の治療」という条件があるため、例えばホワイトニングや歯科矯正など、美容に関する治療についても適用外になりますし、見た目が美しいセラミックやフィット感の良い素材を使った入れ歯などは適用外になります。「虫歯が治ればいい」・「入れ歯が入って噛めさえすればいい」という範囲内での治療のため、「見た目がよいもの」や「快適なもの」「満足できる治療」は本人の実費で行って下さい、というスタンスなのです。

🍀自費診療のメリット・デメリット🍀

自費診療のデメリット

費用が保険診療に比べ「高額になる」点です。

保険適用の場合自己負担額は3割で済むため、自費診療は保険適用と比べると3倍以上もの金額を支払うことになります。

自費診療のメリット

高額な費用にばかり気にしがちな自費診療ですが、実はメリットの多い診療内容です。

保健治療の場合は、誰もが等しく治療を受けられる反面、病気の治療のための必要最低限な治療となってしまいます。そのため、より見た目を美しくしたりコンプレックスの解消を目的とした治療や、虫歯や歯並びなどが原因となるその他の疾患をあらかじめ予防する施術に対しては保険制度の範囲外となるため、患者さんのニーズに対応することができません。

経済的な負担は増えるものの、より患者さんの希望に対応できる診療メニューを組めますし、日本でまだ認可されていない海外で評価の高い技術や最先端の技術を受けることもできます。また医院が独自に価格やサービスを設定できる自費診療においては歯科医院同士の競争原理が働くため、各歯科医院も保険診療に比べてはるかに質の高いサービスを提供しています。良い結果や良い仕上がりを求める方にはうってつけの診療内容です。費用の面以外では、自費診療は非常に魅力的なメリットがたくさんある診療であると言えます。

✴予防歯科歯科(PMTC)✴

P プロフェッショナル
M メカニカル
T トゥース
C クリーニング

と頭文字をとったものです。
専門家による専用の機械を使って歯を磨き上げる処置なのですが
保険診療内で出来る歯周治療はあくまで治療ですので歯石を取りざっくり磨くまでしか出来ません。
自費診療のPMTCは細部まで歯を磨き上げることによりバイオフィルムと呼ばれる細菌の膜を剥がしとり歯を滑沢にすることによって細菌の再付着を遅らせバイオフィルムをとった歯にフッ素を塗るので虫歯にもなりにくくなります。

虫歯や歯周病を患ってから治療するのは保険診療の範囲内ですが、あらかじめ歯に付着した歯垢や歯石を除去して虫歯や歯周病を未然に防いだり、虫歯菌を殺菌したりといった予防措置に関しては、基本的に保険の適用範囲外になります。

スウェーデン等の歯科医療先進国では、虫歯や歯周病といった疾患を未然に防ぐ予防歯科を受診する意識が非常に高く、高齢まで歯を残すことができる人の割合が非常に高くなっています。虫歯や歯周病に患ってから歯科医院にかかる方は多いのですが、自分で自覚する頃には病状が進んでおり、保険内診療でも費用や期間、通院の手間が多くかかることが殆どです。

予防歯科を受診しているとこれらの疾患にかかる可能性を大きく下げることができますし、もし異常が見つかっても初期の軽微な段階で治療することができますので、短期間で少ない費用で健康な口腔(口の中)を取り戻すことができます。自費診療とはなりますが、通院の手間や回数、費用、得られる健康効果を考えると予防歯科を受診する方がトータルで考えてもメリットが大きいと言えます。

つまりどこまでを求めるかにより予防診療は保険診療で受けられるとも受けられないとも言えるかと思います。
説明を受けたうえでしっかりと考え選ばれると良いと思います!

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